〜 今の時代&未来に向けて、骨の真髄のようなメッセージを発信している貴重な一冊 〜
‘和歌山県の小さな町で起きている紛争を観ながら、戦争とはこうして始まるのだと思った。’
‘私が太地での衝突から学んだのは「正義の反対は悪ではなく、別の正義」’
表面上は、クジラやイルカを巡るグローバル&ローカルの様々な対立の実話。
一方、解き明かしているのは
「なぜ、戦争は起きるのか?
なぜ、地域・組織・友人間・家庭内の対立は起こるのか?」
という普遍的なこと。
問いかけられているのは、
「複雑な背景を知った上で、じゃあ、どう思う?
今後、どうする?」
という簡単には応えられないこと。
3週間前にiPhoneを失くしてから読んだ一冊だったこともあり、
携帯やネット情報インプットに偏りがちな我が身を苦笑。反省しきり・・・^^;
‘今、世界を動かしているのは、日々人々の「感情」に大きく揺さぶりをかけるインターネットとソーシャルメディアの拡散力と、そこを通じで発信される単純化されたメッセージ’ということ。
わかっちゃいるが、このことに、どれほど慎重か?
‘「長い間ファーストフードばかり食べいてたら、身体を壊すよね。それと同じでツイッターやフェイスブックで短い情報しか得ないでいたら、脳みそが働かなくなって考える力がなくなるんじゃないかな。情報は、発信する側だけではなくて、受け取る側にも責任があると思う」’
というのも、身につまされる。。。
iPhoneがない生活は、
「疑問に思ったら、即・・・検索」のループを断ち切り、
頭や心の中で、行ったり来たり・・・の
‘判断を保留しながら考える時間’
を創ってくれている。
携帯に個人情報を集約させ、
それがなかったら不安になる、
生きられないような状態は、
やっぱり風刺漫画のよう^^;
iPhoneが見つかっても見つからなくても、
今後の生活をちょっと変えてみる転機・・・
それだけは確かなようだ。
中高生(くらい)以上のすべての人に☆
おススメの一冊です。
2018.8.23
0コメント