『魂の教育』・・・法務省沖縄少年院の武藤杜夫さんのメッセージとNLPのつながりとは?
少年院で一年間、法務教官である武藤さんが、全寮制の共同生活をした時の話しを、夫から聴いた。
少年たちに、こんな風に語りかけたそうな。
〜〜〜〜〜(前略)
四百年前の自分の祖先は、当時の沖縄県民十万人を超える。
雑草を口にし、泥を飲んで生き、生命をつないだ。
津波や戦争を経験し、戦時中には、洞窟に逃げて、一つの生命をつないだ。
もし、この祖先にたった一言、言うとしたら、君は何て言いたい?
そしたら、
「生きててくれてありがとうと言いたいです」と。
じゃあ、その祖先が一言、君たちに何か言うとしたら、何て言うと思う?
「生きろ」。
そう、少年の一人は応えた。
自分を必要とされない人間なんていない。
「生命のリレー」からすれば、必要のない人間なんていない。
すべての生命を肯定することから始まる。そこがスタートである。
人間はみんな、生まれながらの幸福者。
幸せは、手に入れるものではなく、氣づくもの。
人の痛みを知っている君たちが、周囲に影響を与えることができる。
だから、今の自分の姿を見て自分の価値を決めないで・・・。
将来、君たちは変わっていける。
そしたら、少年から
「なぜ、そんなことが言えるのか?」
と問われた。
そして、こんな風に応えた。
「僕は未来から来たんだ。教育とは、未来からの使者なのだ。
強制は教育ではない。
「更正」は「甦る」こと。
できない言い訳を考えるより、できることを考える。
誰かがやるだろうではなく、自分で立ち向かう。
勇氣を持ってやるのではなく、みんな勇氣を持っている。
それを使うか使わないかだけ。
(中略)
出逢いを大切に。
人生が変わった瞬間、すごい人、謙虚な人ほど、
「私の人生が変わったのは、『〜さんと出会ったから』と言う」。
〜〜〜〜〜
何て・・・素晴らしい。。。
そして、これは、NLP(神経言語プログラミング=心理学・言語学・脳科学を土台とした実践的コミュニケーション心理学)の実話&実践とも言える。
幸せも、勇氣も、外に求めて得るものではなく、すべての人間に始めから備わっている。
それに氣づいているかいないか、使うか使わないかだけ。
それを前提とした人間観。
前提として何を心から信じ、本氣で伝えるか?
そのことの意味と影響力は、計り知れない。。。
今、絶望にうちひしがれているかもしれない少年たちに、
四百年前から、天災や戦争の苦難の中で、命をつないできてくれたリレーの営みを伝え、時間軸で俯瞰する鳥の眼視点を提示している。
そして、少年たち自身に、その祖先への一言、そして祖先からの一言を尋ねている。
(武藤さんが語るのではなく、少年自身に語ってもらっている・・・それが鍵)。
‘教育とは未来からの使者‘・・・今がどんな状態であれ、本来の幸福者として、どんな風に甦ってゆくのか?・・・そこに焦点をあてる。
そこにエネルギーを向ける言葉を贈る。
そのことの意味と無限の可能性が伝わってくる実話を聴けて、本当によかった。
今日は9月11日・・・。
米国攻撃事件から・・・14年。
東日本大震災から・・・4年半。
記録的豪雨の被害も出ている。。。
NLPにふれたことのない人もある人にも、
人と関わる時、絶望にうちひしがれているかもしれない人に関わる時、
何を大事にしたら、本来もっているものが最大限引き出されるのか?
そんなヒントになれば、幸いです。
以下の写真は、3.11後に購入した、岩手県山田町の女性の手作りのストラップを、小物に置いてみたもの。感謝(*^.^*)
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